動物看護士執筆
公益財団法人 日本動物愛護協会
相談室長 動物看護士 大橋志保
通常、犬のシャンプーは月に1~2回程度が目安と言われています。ご自宅でのシャンプーの合間にトリミングサロンを利用してのカットやお手入れをされている方も多いと思います。中には1度もお風呂になんて入ったこともない!というツワモノも・・・
犬によって飼育環境も生活スタイルも、年齢、皮膚のコンディション等もすべて異なるので、その子に合ったお手入れをしてほしいと思います。我家では皮膚の状態に合わせたシャンプー剤を動物病院で購入し、月2~3回シャンプーをしています。
シャンプーは意外と大変な作業です。
手順としては、
1.シャンプー前にブラシをかける
2.よく被毛を濡らす
3.シャンプー剤で洗う
4.洗い流す
5.コンディショナーやリンスする(必要に応じて)
6.洗い流す
7.乾燥、ブラッシング
人間とほぼ一緒ですね(笑)小さい頃から慣らしていないと嫌がることもあります。
シャンプー前はブラシやコームを使って、被毛をしっかりとかしておきましょう。被毛のもつれがあったり、毛玉があるままで濡らしてしまうと毛玉はさらに硬くなりますので、注意しましょう。耳の後ろや内股は毛が絡まりやすいので、入念にとかしましょう。
お湯の温度は約38度。触って少しぬるいと感じるくらいです。シャワーの音や刺激を怖がる場合がありますので、シャワーヘッドはなるべく体に密着させるようにあてるとよいでしょう。大きなバケツ等を利用してシャンプーをする方法もあります。
シャンプー剤をよく泡立てて、指の腹で優しく揉むように洗っていきます。マッサージをするような感じです。そして、よく洗い流すことが大切です。頭部の泡を洗い流した後は、首からお尻のほうへと全体の泡を洗い流していきます。すすぎが不十分だと、皮膚病の原因になります。
ドライヤーの前にタオルでしっかり水分をとります。これはドライヤーの時間を短縮するために有効です。夢中になってドライヤーをかけ、温風によって火傷をさせてしまったり、体が冷えて体調を崩しても大変です。足先は嫌がる子が多いのですが、指の間は蒸れるのでしっかり乾かしましょう。ブラシで被毛をとかしながらドライヤーの風をあてて乾かします。この時、毛並みに逆らうようにブラシをかけて、被毛の間や地肌にも風があたるように乾かしていきます。
シャンプーは犬が疲れないように体調のよい日を選び、短時間で済ませましょう。特に老犬は体力がないので、十分気をつけましょう。飼主さんも思いのほか疲れるシャンプータイムです。次回のシャンプーまでに汚れを取りたい場合や体調が優れない場合は、ドライシャンプー等を利用するとよいでしょう。
定期的にシャンプーをすることで、皮膚病やその他の病気の早期発見など体のチェックにもなります。
2年前に私自身、愛犬の後肢にできた腫瘤を発見。少々やっかいな癌でしたが、早期発見で手術ができたので再発もなく元気に暮らしています。現在は脇腹にできた脂肪腫の大きさが変わらないかチェック中です。通常時より、シャンプータイムは被毛が濡れ、シャンプー液が円滑剤となり指すべりが滑らかになるので皮膚の変化に気付きやすいと思います。
シャンプーは被毛を清潔にするほか、こうした病気の早期発見にもつながります。
*公益財団法人 日本動物愛護協会 相談室長 動物看護士 大橋志保先生 に記事を作成して頂きました。
【PR】ペット用キングアガリクス100
皮膚・毛並みが気になるワンちゃん、ネコちゃんに対する飼い主様満足度82.5%、獣医師の満足度84.6%
露地栽培アガリクス100%で製品化した高品質サプリメント 無料の味見用サンプルを2粒プレゼント中
© 2024 ケーエーナチュラルフーズ株式会社