獣医学部生執筆
わたしたち動物が、一度感染した病気から自分の体を守るしくみを「免疫反応」といい、このしくみによってわたしたちは体の外からの微生物や異物の侵入を防いでいます。しかし、この「免疫反応」が過敏にでてしまうことで、逆に体に悪い作用を示すことがあり、これをアレルギーといいます。いわゆる人の「花粉症」や「気管支喘息」もアレルギーの一種です。
このアレルギーのうち、特にダニの死骸、花粉、細菌、動物、植物、薬剤などに皮膚が反応して、およそ15〜30分以内に皮膚がかゆくなったり、赤くなったり、脱毛したりするものをアトピーといいます。アトピーは、長い期間、症状を抑えるための治療が必要となる病気です。
猫にもアトピー体質があり、血液中に「免疫グロブリン」を作りやすい体質の猫がアトピーを起こすことがわかっています。季節性にアトピーを起こす猫も多くいれば、まったく季節に関係なくアトピーを発症する猫もいます。
猫では、とくにアトピーにかかりやすい品種というのはありませんが、室外で飼育している猫や若い猫で、かかる可能性が高くなります。
アトピーは、1〜3歳頃に発症します。皮膚の「赤み」と「丘疹(皮膚が小さく盛り上がった状態)」が猫の顔面とおなかに多くみられ、「脱毛」も認められます。とても激しい「かゆみ」が特徴で、季節性に現れることもあれば、一年中症状がみられることもあります。
また、激しいかゆみにより体を掻きむしるため、その傷から細菌が侵入し、膿皮症(詳細はこちら)のようなさらなる感染を引き起こすこともあります。さらに、アトピーを発症した犬猫の約80%には、外耳炎がみられます。外耳炎とは、耳の中に炎症を起こしてかゆみや痛み、耳垢(みみあか)を伴う病気です。
検査によってアトピー体質であることが分かった場合、残念ながらアトピー体質を変えることはできませんので、治療は長期間にわたって続ける必要があります。ただし、治療することによって、症状を軽くしたり改善したりすることはできます。
まず、ダニや花粉などのなかで、その子のアレルギーの原因となっているものが何なのか、検査によって特定します。特定できたら、その物質との接触をできる限り避けるように努力します。当たり前ですが、これが一番大切なことです。その上で、シャンプーを定期的に行い、皮膚を清潔に保ちます。状況に応じてかゆみ止めの薬や炎症を抑える薬も使用します。
症状を抑えるための治療には、半年から1年以上かかることもあります。気長な治療が必要ですが、症状が悪化してしまう前に対処することで、かゆみや痛みを減らしてあげることができます。飼い主さんが様子をこまめにチェックしてあげながら、アトピーとうまくつき合っていけるとよいでしょう。
※この記事は麻布大学獣医学部のご協力により作成いたしました。
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