獣医学部生執筆
ほこりや花粉を吸い込んだときに、涙が出たりくしゃみが止まらなくなったりする人がいるように、ふつうは害のないものに対して異常な反応がでてしまうことをアレルギーといいます。犬にもアレルギーがあり、原因となる物質(アレルゲン)を口や鼻から吸い込んだり、食べたり、あるいはアレルゲンに触れたときに症状がおこります。
アレルギーは、その反応によって犬の体の各部にさまざまな症状をおこします。主なものは「皮膚」の症状で、まれに「下痢」や「嘔吐」、「目や耳の異常」、「くしゃみ」などもみられます。
ここでは、特に刺激を受けやすく、犬のアレルギーの症状がでやすい場所である「皮膚」のアレルギーについて紹介します。犬のアレルギーでおこる皮膚炎には、それぞれアレルゲンの異なる4つの種類があり、主に次のような特徴をもちます。
多くは遺伝的に発症し、空気中のアレルゲンを鼻や口から吸いこむことによって短時間のうちに皮膚症状があらわれる。
皮膚に洗剤・シャンプーなどの薬物や、花粉などの植物が触れることによってゆっくりと皮膚症状があらわれる。
食べ物に含まれる成分がアレルゲンとなり、特定の食べ物を食べた時にだけ皮膚に症状があらわれる。
ノミが活発になる夏から冬にかけて、犬の体に付着することで、ノミの唾液の中にある成分がアレルゲンとなり皮膚症状があらわれる。
「アトピー性皮膚炎」はビーグル、ボクサー、ダルメシアン、テリア種などでかかりやすく、「食物アレルギー性皮膚炎」はラブラドール・レトリーバー、ジャーマン・シェパード、プードルなどでかかりやすいといわれています。また、いずれも若いうちに発症することが多いです。
一方、「接触性アレルギー性皮膚炎」と「ノミアレルギー性皮膚炎」は、犬種や年齢に関係なく発症することがわかっています。
基本的には皮膚に「赤く盛り上がったポツポツ」があらわれ、そこに「強いかゆみ」を伴います。そのため、犬はかゆみのある部分をひっかいたり、なめたり、かんだりして皮膚を傷つけてしまいます。それによってさらに皮膚がはがれてしまったり、「出血」がおこったりします。
まず、かゆみなどのつらい症状を抑える治療をおこないます。次に、アレルゲンと考えられるものを取り除いてみて、経過を観察します。疑いのあるアレルゲンを取り除き、触れたり吸い込んだりする機会を避けること、あるいは食べさせないことで、症状の改善が期待できます。
また、薬用シャンプーを使用して体を清潔に保ちます。面倒でも、根気強くシャンプーを続けてあげることは治療にとても効果があります。
アレルギーに対しては、飼い主さんが犬をアレルゲンに近づけないように環境を整えてあげることが一番大切です。そして、予防のためにノミの駆除やシャンプーにも気を配り、普段から皮膚に異常がないかチェックすることを心がけましょう。
※この記事は麻布大学獣医学部のご協力により作成いたしました。
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