動物看護士執筆
ご長寿さん、毛並みや毛づやをよくして若返り!
公益財団法人 日本動物愛護協会
相談室長 動物看護士 大橋志保
近年の犬猫のご長寿化に伴いJSPCAで行っている長寿表彰では4月から表彰年齢を変更しました。
統一された表彰基準17歳という年齢ではなく、今回の変更では体の大きさや種類を考慮し、猫や小型犬18歳~、中型犬15歳~、大型犬は13歳~となりました。
今まで表彰のチャンスがなかった中~大型犬たちが続々と表彰を受けており、フレッシュな顔ぶれが並びます。平成28年度は272頭の犬猫を表彰し、年々長寿化の勢いが止まりません。
そんな高齢犬・高齢猫の飼い主さんは、ふとした瞬間に犬猫の被毛の印象で老化を感じるとアンケートに答えています。
若いころはふさふさしていた毛が抜けてきたり、白い毛が増えてきたり…確かに若いころは毛づやがよく、ふさふさしています。
歳を重ねると犬も猫も「白髪」が生え、皮膚も肉球も弾力を失ってきます。
フケが前より多くなったり、皮膚が乾燥する、被毛がパサつく、白髪が目立つようになるなど…新陳代謝も悪くなるので、毛の伸びが悪くなり、抜毛が多くなります。
私たち人間と同じです。
我家の愛犬も12歳、だいぶ白髪が目立ち、毛がゴワゴワ、肉球も乾燥し、おじいちゃんになったと感じます。
そのほかにも皮膚に湿疹や腫瘍等ができやすくなるので、皮膚の状態を知るためにも、体を触り、毛をかきわけてよく見てみましょう。
被毛や皮膚の状態は健康状態を知るうえでも大切なバロメーターになります。
猫はキレイ好きな動物のため、健康であればグルーミングをして毛並みを整えます。
しかし明らかにボサボサの毛や割れ目ができているときは、何かしらの原因があるときです。
毛並みの悪くなる原因としては、グルーミングができていない、必要な栄養素が足りていない、乾燥している、老化、内臓疾患…
高齢の猫は若い猫に比べると毛の質が悪くなります。
だんだんグルーミングが億劫になり、栄養の吸収も悪くなるからです。
少しでも毛並みをよくするために年齢にあったフードを与え、飼い主がブラッシングをすることを心がけましょう。
個体差はありますが、特に男の子は女の子に比べ、手入れをしないため老けて見えるのが早くなります。
毎日ブラッシングしてあげると肌の血行がよくなり代謝が促進されます。
フケや乾燥が少なくなり、毛の生え変わりも早くなり、きれいな毛が生えてくるようになります。
皮膚自体も弱くなっているので、強くブラシをかけたりせずに、ゴム製のブラシがお勧めです。
またシャンプーは肌を清潔に保ち、毛づやがよくなります。
運動をすることで、血行がよくなり栄養が被毛に行き届きやすくなります。運動をすれば食欲もわくため必要な栄養素も不足しません。
よく食べ、よく寝ることは大切です。高齢な体調に合わせて運動量は調整しましょう。
きれいな被毛には適切な栄養素が大切です。
特に良質なたんぱく質やビタミンが被毛や皮膚には必要です。
フードにプラスでサプリメントを活用することで、改善が促されることもあります。
※サプリメントを使用する際はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
高齢化した犬や猫にも私たちと同じく「老後」というものがあります。
7歳を過ぎるとシニア期に入り、最近は20歳以上生きるご長寿さんも珍しくありません。
私たちも年齢を重ねる中で、身体のいろいろなところに衰えを感じ、食べるものが変化します。
高齢犬や高齢猫にも同じように配慮が必要です。性格や動きが変化し、1日の大半を寝て過ごすようになります。
身体の筋肉は衰え、若いときのように飼い主さんと一緒に遊ぶこと、散歩する時間も徐々に短くなります。
こんな時こそ、「ブラッシング・運動・栄養」の基本的な3つのポイントで若返りを図りませんか?
*公益財団法人 日本動物愛護協会 相談室長 動物看護士 大橋志保先生 に記事を作成して頂きました。
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