動物看護士執筆
お口くさ~い、体くさ~い <口臭ケア・体臭ケア編>
公益財団法人 日本動物愛護協会
相談室長 動物看護師 大橋志保
他のお家に行った際に感じる独特な臭い…人それぞれ家には臭いがあります。自分たちでは気づきにくい生活臭です。その中にペットを飼っている家庭はペット臭もプラスされています。ペットを飼っていない方、苦手な方からすると、そのペット臭が原因でトラブルになることもあります。
我家の愛犬から発生する臭いに、愛猫はフレーメン顔。私たち家族は「くさい」というより、愛犬の体臭に安心感さえ覚えます(笑)。ご賛同いただける方、いらっしゃいませんか?
犬は猫にくらべると体臭があります。猫の体臭はそれほどありません。というより、猫は「いい匂いがする」という方が多く存在します。「天日干しした布団の匂い」に似ているとか…。猫はきれい好きでこまめにグルーミングをするため、無臭といってもいいくらいです。しかし、我家の猫をいい匂いだと思ったことはありません。残念ながら、ぬいぐるみのような合成的な繊維の臭いがします。
猫は体臭がない代わりに排泄物は犬よりとても臭います。
犬や猫で共通しているのは「食生活」です。体質に合わない食事や肉食中心になっていると、臭いが強くなります。脂分の多いフードやおやつは体臭の原因です。
シャンプーをしても生乾きや自然乾燥では、せっかくのシャンプー効果も半減。細菌が発生してしまうのでかえって臭いの元になります。シャンプー後はしっかり水分をふき取り、ドライヤーで毛の根元から乾かしましょう。
猫を飼ったことがない方がよく主張する「猫はくさい」というのは、尿臭を指していることがほとんどです。これは尿の濃度が他の動物よりも高いためです。汚れたトイレのまま放っておくと、臭い(尿臭)が猫の毛についてしまうこともあります。猫がくさいと誤解されることがないよう、猫トイレはきれいにしておきましょう。
体全体が強く臭う時は、皮膚病等の可能性も考えられます。獣医師に診てもらいましょう。垂れ耳の犬種は耳の中が蒸れやすく、細菌が発生しやすいので、こまめな耳掃除も必須となります。我家の愛犬、蒸れた耳から発生する臭いは相当なものがあります。
口腔内は細菌が繁殖しやすい場所です。口臭の原因として第一に考えられるのは、歯周病や口内炎などの口腔内の病気で、全体の8割以上を占めています。細菌の繁殖がすべて共通する要因です。また、口腔内疾患のみならず、水腎症や腎不全、食道炎などの内臓の病気が原因である場合もあります。
ウェットフードはドライフードよりも歯に付きやすいため、食べカスとして口の中に残ってしまい、比較的口臭が出やすくなります。 舌や歯周ポケットなどに潜む細菌が、その食べカスや歯垢を分解して「揮発性イオウ化合物」という口臭の原因である物質を発生させます。
人間が毎日歯を磨くように、犬や猫も歯磨きをして綺麗に保ちましょう。とは言っても、初めから歯ブラシで行うのはハードルが高いと思う方は、歯磨きシートや濡らしたガーゼで歯の表面を擦ってみましょう。デンタルケア用のおもちゃもあります。仔犬や仔猫のうちから、口の中を触らせることに慣れさせるとケアがしやすくなります。
すでに付着してしまった歯石や歯垢は市販のグッズでは手に負えません。動物病院で歯石除去などの処置をしてもらいましょう。
ペットと一緒に暮らす場合、このような「臭い」に関する周囲へ配慮も大切になります。「あの家の犬は…」「あの家の前を通ると猫のおしっこの臭いが…」など、ペットを飼っていない人は臭いに敏感になりますので、くれぐれもご注意を! 家族が安堵するようなマニアックな体臭も、他人にしてみればただの悪臭にとられることも。
*公益財団法人 日本動物愛護協会 相談室長 動物看護士 大橋志保先生 に記事を作成して頂きました。
PS. サプリで体臭・口臭が減ってきました↓
私はわんちゃん自身じゃないので細かな体調の変化は分かり兼ねますが、体臭が若干だけど改善された⁈それにより、カユカユも少し減った気がします。となると、リビングに落ちる毛も若干ながら、、、
徐々に食べるようになってきて毛ツヤもいいです。腎臓病を患っているので毎日自宅点滴は続けています。以前から気になっていた臭い(口臭)がすごく減ったのが、、、
今日も、アガリクスを食べさせてます。いつもカリカリしてくれるから、簡単で助かるし、毛並みとか、口臭がなくなってきたから、、、
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