2018年10月18日
執筆者:北原淳子
ペットは家族から食物を与えられなければ、適切な日常の食物摂取が出来ない生き物で、
適正な発育と健康維持・増進のために必要な栄養素をペットへ毎日与える必要があります。
そのため、ペットの健康、生活の質を高めるために安心・安全に製造・流通・小売されている
のが市販のペットフードです。
昨今、ネットの普及などによりいろいろな情報が手軽に入るようになりましたが、
間違った情報もあります。
そのため、ペットフードの販売や相談に携わる人が、ペットと暮らすご家族に必要な知識と
マナーなどを勉強し、正しい情報を普及する活動が出来るようにと
『一般社団法人 ペットフード協会(※)』が2011年からこの認定試験を開始しました。
現在では1,400人の方が試験に合格し、資格を保有しています。
2015年より弊社でもペット向けの商品を販売しているので、
2018年10月11日、第七回の認定制度を受講してきました。
試験の前に、事前に配布されているテキストで重要な点など約5時間の講習を受けました。
今回は、会社に戻りフィードバックした中で、みんなが「えー、そんなこと知らなかった!」
というお話を紹介します。
犬、猫に次いで人気のあるペットのウサギちゃんの話をします。
ウサギちゃんは、ヨーロッパアナウサギを家畜化したもので、1kg前後の小型品種から
7kgを超す大型の品種までいますが、2.5kg以下の小型が多く飼われています。
ウサギは、平原に穴を掘って巣を作り、敵に狙われたら高速で逃げるという生活をして
います。それに適した短い前足と大きな後ろ足を持ち、頭の左右に眼が付いているので、
頭を動かすことなく後方を見ることが出来るが、立体視できる範囲は非常に狭いそうです。
ウサギは母乳以外は動物性の食物を食べない完全草食性の動物です。
消化管は大変長く、特に盲腸は巨大で、盲腸の中の常在細菌が食べた干し草の繊維を
発酵させ、盲腸便と呼ばれる食用糞を作ります。
通常の便とは異なり、盲腸便は粘液で覆われていて、ウサギは肛門に口をつけてこれを
飲みこみます。盲腸便には、ビタミンB群や良質のたんぱく質が含まれていて、
ウサギの健康には欠かせないと!
人間は便を食べるなんて習慣がないので、そんなことを知らずにウサギを飼ってしまい
びっくりする人もいるとか!
弊社でも、ウサギを飼っている社員だけが知っていて、他のみんなは「えー!」と
びっくりしていました。
ただかわいいからペットを飼うのではなく、きちんとした知識を知った上で
大切な小さな家族をむかえたいですね。
次回は、わんちゃん、ねこちゃんの栄養に関する基礎知識を紹介します。
投稿者プロフィール
北原淳子
株式会社ケーエーナチュラルフーズ
日本食品食品保健指導士
NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
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